介護施設などでは、食事がスムーズに食べられなくなると、とろみをつけたり、きざみ食やミキサー食に変更することがよくあります。確かに、食形態を変える工夫が必要な場合もあります。しかし、食事は舌だけでなく、目でも楽しむものです。できるだけ本来のかたちで食事を楽しんでいただきたいと思うのは自然なことです。食べにくくなったからといってすぐに、きざみ食などに切り替えるのではなく「なぜ食べにくいのか」「原因は何か」を一度考えてみましょう。歯科医師や歯科衛生士と協力し、食形態を変える前にできる工夫を探してみてください。