口腔ケアとは

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目的と効果

口腔ケアの目的

趣味を楽しむ男女
口腔ケアを行う最大の目的はQOL(クオリティ・オブ・ライフ=生活の質)を高め、口腔から全身の健康維持をすることです。ご自分のお口から食事をとることは、からだの健康に欠かせません。

口腔ケアの効果

歯みがきをする高齢男性
食べ残しや細菌がたくさんあると、だ液が出にくくなり、乾燥しやすくなります。お口の中の汚れをしっかり取り除くことで、清潔になり、少しずつだ液も出てくるようになります。

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口腔ケアの目的

人として豊かな生活を送るために、口腔ケアを行うことが大切です。

豊かに生きるために

趣味を楽しむ男女
口腔ケアの最大の目的は、QOL(クオリティ・オブ・ライフ=生活の質)を高め、お口を通じて全身の健康を守ることです。ご自分のお口で食事をとることは、健康を保つうえでとても大切です。
また、ご家族やご友人と楽しく会話をしたり、好きなものを食べたり、元気に笑ったりすることは、その人らしく生きるための大事な要素です。これらがなくなった生活を想像すると、その大切さがよくわかります。
大切な人に、どんな毎日を過ごしてほしいか、ぜひ考えてみてください。
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POINT

口腔ケアは、健康でその人らしい豊かな生活を送るために欠かせない大切な役割を果たしています。

口腔ケアって、大切な人たちに “その人らしさ”のある生活を送ってもらうために欠かせないことだと思うの。
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口腔ケアの効果

口腔ケアには、さまざまな病気を予防する可能性があります。

だ液の分泌を促す

歯みがきをする高齢男性
食べ残しや細菌があると、だ液が出にくくなり、お口の中が乾きやすくなります。汚れをしっかり取り除くことで、お口の中が清潔になり、だ液も徐々に分泌されるようになります。
さらに、だ液は「だ液腺」と呼ばれる部分から分泌されます。口腔ケアのときに歯ブラシや指でこれらの部位を刺激することで、だ液がより出やすくなります。

発熱予防

対照群に比べて口腔ケア群では、発熱発生率が低くなっています。 つまり口腔ケアを行うことは、発熱のリスクを減少させます。

出典 / 米山武義ら:介護高齢者に対する口腔衛生の誤嚥性肺炎予防効果に関する研究.日本医学会誌,2001.

誤嚥性肺炎予防

誤嚥性肺炎について

誤嚥性(ごえんせい)肺炎は、通常は食道に入るはずの食べものや飲みものが、誤って気道に入ってしまうことが原因で起こります。
また、お口の中のだ液を飲み込むときに、だ液に含まれている細菌が肺に入ってしまう場合にも発症します。
とくにご高齢の方は睡眠中など、自分では気づかないうちに、だ液を誤って飲み込んでしまうことが多く、誤嚥性肺炎が死因の上位を占めることもあります。

口腔ケアは誤嚥性肺炎を予防する

対照群に比べて口腔ケア群では、2年間の肺炎発症率が低くなっています。

出典 / 米山武義ら:介護高齢者に対する口腔衛生の誤嚥性肺炎予防効果に関する研究.日本医学会誌,2001.

認知症予防

自分の歯が20本以上あること

歯が20本以上ある人に比べて、歯がほとんどなく入れ歯を使用していない人では 、認知症の発症リスクが1.9倍も高いという結果が出ています。歯を失う原因となる歯周病などの炎症は、脳に直接影響をおよぼす危険性があると考えられます。失った歯を入れ歯で補うことも大切ですが、できるだけ自分の歯を保つことを意識しましょう。

出典:平成22年 厚生労働科学研究:神奈川歯科大学

なんでもかめること

なんでもかめる人に比べて、あまりかめない人では認知症の発症リスクが1.5倍高くなります。かむ力の低下は、脳の認知機能の低下を招く恐れがあります。歯周病により歯を失い、しっかりとかむことがむずかしくなり、 脳への刺激が少なくなると脳が萎縮して認知症になりやすくなります。認知症を予防するためにも、よくかめるお口を維持することは大切です。

出典:平成22年 厚生労働科学研究:神奈川歯科大学

心臓病予防

健康な人に比べて、歯周病の人は心臓病になるリスクが高いといわれます。
歯ぐきからの出血やお口の粘膜に傷がつくことで、お口の中の歯周病菌が血中に入り込むと、動脈硬化の原因となります。症状が進行すると、心筋梗塞や狭心症などを引き起こし、命に関わるケースもあります。

糖尿病予防

糖尿病の一歩手前の症状を持つ人を「境界型」といいます。
ある調査では、血糖値が正常だった対象者が、境界型になる率を 歯周病の有無で比較した結果が発表されています。

歯周病がない人に比べて、中程度の歯周病がある人では 境界型になるリスクが2.1倍、
歯周病がない人に比べて、重度の歯周病がある人では、 境界型になるリスクが3.1倍に上ります。

歯周病菌が血中に入り込むことで、 血糖値を下げるインスリンの働きを妨げるとされています。 また、歯周病による歯ぐきの炎症が、糖尿病の発症や悪化に関与することが近年の研究で明らかになっています。

総医療費の削減

お口の中の健康が保たれていれば、歯を失うリスクも当然低くなります。 歯がたくさん残っている人は、歯科治療だけではなく総医療費が少なくなる、 というデータが発表されています。
歯が残っている本数が多いほど、医科の医療費も含めた総医療費に差が生じます。

歯が0~4本残っている人は、年間54万1,900円
歯が20本以上残っている人は、年間36万4,600円
その差は、17万7,300円にも達します。

全身の健康管理につながる口腔ケアは、 決して軽視できないことが研究から明らかになっています。 

出典:残存歯数・歯周炎の程度と医科診療費との関連(平成17年香川県における調査結果)
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POINT

口腔ケアは健康維持に大切です。

口腔ケアをして、みんなができるだけ健康になってくれたらいいなって思っているの。
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