歯のケア

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STEP2 歯みがき

みがく力と角度

みがく力と角度
歯ブラシの向きや動かし方を変え、やさしい力でみがくことがポイントです。力を入れすぎて歯ぐきを傷つけ、痛みを感じたり、口腔ケアを嫌がる原因になります。

歯みがきポイント

歯みがきポイント
歯みがきをするときは、汚れが多い場合でも「やさしくみがく」ことが基本です。歯垢は、歯と歯の間や歯ぐきとの境目などにたまりやすく丁寧にケアしましょう。

歯間ブラシとフロス

歯間ブラシとフロス
歯ブラシだけではみがけない、歯と歯の間やすき間は、歯ブラシの使い方の工夫に加え、歯間ブラシやデンタルフロスなどの補助的な清掃用具も取り入れましょう。

ブクブクうがい

ブクブクうがい
うがいにはブクブクとほほを動かす「ブクブクうがい」と、ガラガラとのどを動かす「ガラガラうがい」があります。口腔ケアではブクブクうがいをよく行います。

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みがく力と角度

汚れを落としたいときこそ、細かくやさしく、が基本です。

やさしい力でみがく

やさしい力でみがく
歯ブラシが歯ぐきにふれても痛みを感じないくらいのやさしい力で、みがくようにしましょう。みがく力が強すぎると歯ぐきを傷つけてしまい、痛みを感じて口腔ケアを拒否する原因になることがあります。とくに自分以外の方をみがくときは、力が入りやすいので注意が必要です。みがく力に気をつけて、歯と歯ぐきの境目に歯ブラシの毛先を当て、毛先がパラパラと当たった場所で軽やかに動くことを意識してみがきましょう。

基本的には90度

基本的には90度
基本的に歯ブラシは歯にまっすぐ90度に当て、 歯ブラシの毛先を当てた場所で10~20回、最低5回以上小刻みに動かします。歯ブラシの毛先を使い分けることもできます。全面、わき、つま先、かかと… 歯のかたちに合わせて、歯ブラシの向きや動かし方を変えてみましょう。
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POINT

歯ブラシの向きや動かし方を変えて、やさしい力でみがくことがポイントです。

歯の表面についた汚れを取り除くには、90度の角度と小刻みに動かすことがポイントなの。
歯ブラシを細かく丁寧に動かすと、汚れがよくとれるのよ。
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歯みがきポイント

歯はとくに汚れやすくて、みがきにくい部分があります。

汚れがたまりやすいところ

歯みがきをするときは次の部分を重点的にみがくよう心がけてみましょう。汚れが多くても「やさしくみがく」のが基本です。

歯垢は、とくに歯と歯の間や、歯と歯ぐきの境目につきやすいといわれています。歯周病や歯の根のむし歯を予防するためにも、これらの部分は注意してみがくことが大切です。また、みがく回数を増やしたり、歯ブラシの当て方を工夫したりすると、歯ブラシ1本でも歯をきれいにみがくことができます。みがき方がわからない場合や、どうしても汚れがとれないときは、歯科医師や歯科衛生士に相談してみましょう。それぞれに合ったみがき方を教えてもらえます。

歯垢がバイオフィルムになる前に

細菌

歯垢は、歯につく汚れと細菌が集まったものです。
むし歯や歯周病の原因となる菌が多く含まれており、その数は1mgに1億個以上ともいわれています。
みがきにくいところに注意して毎日正しい歯みがきを続けていれば、歯垢は取り除くことができ、歯への付着もある程度防ぐことができます。
しかし、歯みがきが不十分だったり、口腔ケアが行き届かなかったりすると、歯垢はそのまま残ってしまいます。その中の細菌たちが集まって、「バイオフィルム」と呼ばれる膜をつくり出します。

バイオフィルムは、細菌がつくるヌルヌルした膜のことで、マウスウォッシュなどを通さない特徴があります。うがいでは取り除けないため、歯ブラシでしっかりとこすって取ることが必要です。
さらに、日常の歯みがきだけでは落としきれないこともあり、歯科医院での専門的なケアが必要になる場合もあります。一度バイオフィルムができてしまうと、細菌がさらに増えて、むし歯や歯周病が進行しやすくなります。そうならないためにも歯垢がバイオフィルムになる前に、毎日の歯みがきで汚れをしっかりと落とすことが大切です。

みがきにくいところのみがき方

みがきにくい部位は、歯ブラシの当て方を工夫すると汚れを取り除きやすくなります。
コツを覚えて、しっかりと汚れをみがき落としましょう。

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POINT

汚れがたまりやすい場所や除去のコツを覚えて、しっかりと汚れをみがき落としましょう。

とくに奥歯は、みがきにくいから、しっかりとみがくことが大切なの。入れ歯を使っている方は、入れ歯だけじゃなく、入れ歯が当たるお口の中もきれいにしないとだめなのよ。
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歯間ブラシとフロス

歯ブラシだけではみがけない歯と歯の間やすき間は、歯間ブラシやデンタルフロスの出番です。

歯間ブラシやフロスを使うタイミング

歯間ブラシとフロス
次のような方は、歯ブラシの当て方や動かし方を工夫しながら、歯間ブラシやデンタルフロスなどの補助的な清掃用具も取り入れることがおすすめです。使用する際には、歯科医師や歯科衛生士から正しい使い方の指導を受け、適切に活用するよう心がけてください。

歯と歯の間にすき間がある方

歯と歯の間にすき間
歯と歯の間の汚れは、歯ブラシだけではすべて取り除くことが難しいものです。
とくに高齢になると、歯ぐきが下がることにより歯と歯の間のすき間が目立つようになってきます。歯と歯の間はみがきづらく、むし歯になりやすい場所でもあるため、歯ブラシに加えて歯間ブラシやデンタルフロスを併用することをおすすめします。

ご高齢の方のむし歯の特徴を「むし歯」ページで確認しましょう。

抜けた歯がある方

抜けた歯がある
抜けている歯があると、歯と歯の間に広いすき間ができます。
歯ブラシがすき間にうまく入らない場合、その部分の汚れがみがけなくなってしまいます。
そんなときは、歯ブラシよりも小さな歯間ブラシを使用し、残っている歯の汚れをみがき落とし、清潔に保ちましょう。

歯間ブラシの使い方

歯間ブラシの使い方
歯間ブラシは、針金にナイロン毛をつけたものやゴム製の小さなブラシで、歯と歯のすき間に残った歯垢を効率よく取り除けます。ブラシのサイズやハンドルの形状が異なるタイプがあるので、歯と歯のすき間の広さや使いやすさに合わせて選びましょう。歯間ブラシ本体の形状には「L字型」と「I字型(ストレート型)」などがあり、一般的にL字型は奥歯に使用し、I字型は前歯に使用します。

正しい使い方について

歯間ブラシの使い方はそれほど難しくはありませんが使い方を誤ると歯ぐきを傷つける恐れがあるため注意しましょう。

奥歯に対して使用する場合は、歯の内側、外側の両側から使用すると、より効果的に汚れを取り除くことができます。

歯間ブラシは使い捨て?

歯間ブラシの使用後は、流水下でこすり洗いしてよく汚れを落とし、風通しのよい所で保管しましょう。毛が乱れたり短くなったら、新しいものに交換しましょう。とくにナイロンタイプは、金属部分が見えてきたら、早めに取り替えてください。
※使い捨てタイプなど、商品の特長によって使い方が異なる場合があります。商品説明を必ず確認しましょう。

お口に合ったサイズの歯間ブラシ

歯間ブラシのサイズが大きすぎたり小さすぎたりしてしまうと、汚れを取り除けないばかりか、歯ぐきを痛めてしまうことがあります。
ブラシのサイズは各種用意されています。歯と歯の間に抵抗なく挿入できるサイズを選んで使いましょう。
はじめて歯間ブラシを使用する方は、小さいサイズのものから試してみることをおすすめします。歯間ブラシが入らなかったり、抵抗感がある場合には、 デンタルフロスを使用するようにしましょう。

デンタルフロスの使い方

デンタルフロス
デンタルフロスとは、歯と歯の間の汚れをとるお口のためのフロス(糸)のことです。
デンタルフロスには「糸巻きタイプ」と「ホルダータイプ(柄付き)」などがあります。

正しい使い方

歯間ブラシの使い方は、それほどむずかしくはありませんが、使い方を誤ると歯ぐきを傷つける恐れがあるため注意しましょう。

デンタルフロスは使い捨て?

デンタルフロス糸タイプ
デンタルフロスは使い捨てです。
もったいないという気持ちから短く切って使おうとすると、かえって使いにくく十分な効果を発揮できません。
利用に適した長さで使いましょう。

歯に引っかかる場合

デンタルフロスを使用していて、歯に引っかかるような感じがしたら、むし歯になっていたり、歯石がついている恐れがあります。歯科医師に相談しましょう。

歯間ブラシやデンタルフロスは歯みがきの後に使用します

歯間ブラシやデンタルフロスを使用する際は歯みがきの後に使用することをおすすめします。
使用後は「ブクブクうがい」をしましょう。

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POINT

みがきにくい歯と歯の間は、むし歯になりやすいのでしっかりケアしましょう。

みがきにくいから、歯垢がたまってむし歯になってしまうの。歯間ブラシやデンタルフロスでケアをするときは、歯ぐきを傷つけないように注意が必要よ。
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ブクブクうがい

ブクブクうがいには、正しい方法があります。

ブクブクうがいとガラガラうがい

ブクブクうがい
うがいにはブクブクとほほを動かす「ブクブクうがい」と、ガラガラとのどを動かす「ガラガラうがい」があります。口腔ケアではお口の汚れを取り除き、保湿にもなるブクブクうがいをよく行います。

ブクブクうがいのできる方

ご高齢の方の中には、ブクブクうがいがうまくできない方もいらっしゃいます。無理にうがいをするとむせてしまったり、水が気管に入り誤嚥してしまう恐れがあります。
そのため、無理にご本人だけで行うのではなく、水を吐き出す際に介助をしたり、水を使わないうがいの方法を取り入れるなど、状況に合わせて対応しましょう。

詳しい方法については「保湿ページ」をご参照ください。

ブクブクうがいができる方の目安は、次のことを参考にしてください。

  • 唇を閉じることができる
  • 水を吐き出すことができる
  • お口(ほほや舌)を動かすことができる
  • 鼻で呼吸がしっかりできる

ブクブクうがいの正しい方法

効果的に汚れを取り除き、お口全体を保湿するためのブクブクうがいは、次のような手順で行いましょう。
お口の乾燥がひどくみられる方には水の代わりに、マウスウォッシュを使うとお口の保湿がより効果的に行えます。
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お口に含む水の量が、多すぎても少なすぎても上手にできません。ブクブクうがいが、うまくいかない場合は水の量を調整してみましょう。
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POINT

ブクブクうがいの正しい手順をおぼえましょう。

お口全体に水を行き渡らせるように、ほほや唇の内側までブクブクすることが大切なの。口腔ケアの場面ではよく使うものだから、正しい方法をぜひ覚えてね。
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