出血

歯磨きをしていると、歯ぐきから出血することがあるの。
原因はお口の疾患だけじゃなく、からだによるものもあるのよ。

お口の疾患が原因

正常な歯肉と炎症した歯肉

歯ぐきに炎症があると、歯磨きをした時に出血することがあります。
出血が見られた場合は、歯科医師・歯科衛生士に相談するようにしましょう。
歯ぐき周辺の歯垢をできるだけ取り除くようにしていくと、少しずつ健康な歯ぐきに近づきます。


服薬が原因

高齢者の中には、血液をサラサラにするお薬(ワーファリンなど)を飲んでいる方もいます。
出血すると、血が止まりにくくなるので注意が必要です。

出血したらどうしたらいいの?

口腔ケアは必ずグローブをして行いますが、出血の際は感染の危険が高まりますので、特に注意をして対処してください。
出血した時には、ガーゼやティッシュをあて、指でしばらく押さえていると、ほとんどの場合血は止まります(直接圧迫止血法)。
歯ぐきから出血しやすい場合は、歯ぐきにあまり触らないようにして、やわらかい毛の歯ブラシでやさしく磨きます。
歯ぐきに痛みがあったり、出血する場合にはまず、歯科医師・歯科衛生士に相談しましょう。

出血は細菌がいるというサイン

歯ぐきからの出血は、歯と歯の間や、歯と歯ぐきの境目などに汚れがたまり、歯ぐきが炎症を起こすことが原因です。
歯垢は生きている細菌のかたまりで、むし歯や歯周病の原因となります。
これらの菌は、歯ぐきの炎症をひき起こすため、歯ブラシや歯間ブラシなどが触れるだけで出血していまいます。
適切な日常の口腔ケアと歯科医師・歯科衛生士による専門的な口腔ケアにより、細菌が減り、歯ぐきが健康になってくると、次第に出血がおさまってきます。

お口の病気が原因で、お薬の影響も重なって出血することもあるんだね。

そうなの。だから、ケアをする相手の既往歴や体調を事前に把握しておくことは、とても大切なの。
出血がひどい場合には、歯科医師に相談することも忘れずにしてほしいの。