レクリエーションとしての機能訓練 その1
皆で楽しくレクリエーションをしながら、トレーニングもできるの。
レクリエーションしながら、口腔機能訓練
口腔機能訓練にもレクリエーションの要素を取り入れると、楽しくトレーニングができます。楽しさは継続してトレーニングをするための大切な要素です。
また、複数名で行うことでレクリエーション参加者同士の仲間意識も生まれます。
複数名で同時にレクリエーションを行う際には、状態や環境、理解度の差などに注意しながら安全に行いましょう。
モール送り
モール送りの効果
手を使わずに、唇やそのまわりの筋肉の力だけでモールをリレーするこのレクリエーションは、唇を閉じる力をつけることができます。
用意するもの
- 先折れストロー(人数分)
- モール
※ストローはお口にくわえて使用しますので、必ず一人一つ用意しましょう。
モール送りのあそび方
モール送りを楽しくする工夫
モール送りは、人数に制限なく複数人で同時に行えるレクリエーションです。
人数が多く集まった場合には、2~3のグループに分けて競争することもよいでしょう。
また、モールのかたちを輪だけではなく、お花などにかわいくアレンジすることも一つです。
機能のレベルに合わせて、モールの数を1つから2つ、3つと増やしていけば、「きのうより多くできた」という達成感も生まれます。
工夫次第で、継続してもらえるレクリエーションになるのです。
ピンポン球リレー
ピンポン球リレーの効果
モール送り同様に、唇を閉じる力をつけることができます。
用意するもの
- プラスチックスプーン(人数分)
- ピンポン球
※スプーンはお口にくわえて使用しますので、必ず一人一つ用意しましょう。
ピンポン球リレーのあそび方
ピンポン球リレーをもっと楽しく
ピンポン球リレーもモール送りのように、負荷を大きくし、難易度を上げることができます。
プラスチックスプーンの大きさを変化させたり、少し重めのものに変更したり。ピンポン球を、ビー玉やスーパーボールのような様々なかたちや重さのものにすると、難易度が上がります。
参加者の機能レベルを判断した上で、少しずつ難易度を上げていってみましょう。
とっても楽しそうだけど、準備が必要なんだね。
そう、あらかじめ介護者が準備をしておくことで、スムーズにレクリエーションができると思うの。はさみやカッターを使うときには特に注意するのよ。