ガムラビング
器具を使わないストレッチ方法もあるの。
ガムラビングってなーに?
ガムラビングとは、器具を使わずに指で歯ぐきのストレッチをすることです。
口腔ケアの器具が手元にない場合や、お口の周りの筋肉が硬いために、スポンジブラシでは柄が曲がってしまって、うまく行えない場合にガムラビングを行います。
また、まだ口腔ケアに慣れていない方の場合は、いきなり器具を使わず、指を使ったガムラビングで「ストレッチをする」ということ自体に慣れていただき、様子を見ながらスポンジブラシなどの器具を使ったストレッチに移行していくとよいでしょう。
ガムラビングの効果
ガムラビングには、次の4つの効果が期待できます。
- 01. 飲み込む運動を促す。
- 02. 口腔内の感覚を高める。
- 03. だ液の分泌を促す。
- 04. 歯ぐきや粘膜の血行促進。
ガムラビングはこんな方に効果的
ガムラビングは次のような方へ口腔内のストレッチをする上で、とても効果的です。
- 舌の動きが悪くなったことが原因で、会話が難しくなっている方
- お食事がスムーズにできなくなったように感じる方
- 指示に従っていただくことが不可能な(意思疎通が難しい)方
お口の中は筋肉でできている部分が多くありますので、ストレッチをすることはとても大切です。
ガムラビングを覚えておけば、役に立つことも多いでしょう。
やってみよう!ガムラビング
お口に触れる時には必ずグローブを着用しますが、ガムラビングは歯ぐきに直接指でストレッチをしますので、注意徹底を心がけましょう。
ガムラビングの方法
このとき「ももたろうさん」の唄を歌いながら行うとリズム良く、また楽しんでいただくことができます。
「桃太郎さん桃太郎さん おこしにつけたきびだんご ひとつ私にくださいな」
一ヶ所につき、ワンフレーズ歌いながら行うのが理想ですが、時間が長くなり、逆に負担や苦痛に感じてしまう場合もありますので、相手の方の様子を見ながら、状況に合わせて行うようにするとよいでしょう。
小帯に注意
歯ぐきのストレッチをする際には、唇の内側にある「小帯」に注意します。
小帯は上下の唇にあり、強くこすると痛みを感じやすく、口腔ケアの拒否につながりかねません。
「唇の内側」ページにて、イラスト入りで解説をしているので、必ず事前に確認しましょう。
器具を使わずに指で歯ぐきのストレッチをするガムラビングを
一枚にまとめた資料
「ガムラビングの方法」を
ダウンロードできます。
お口の中に直接さわって、ストレッチをするのって少しこわいね。
はじめてガムラビングをする場合は、おともだちや自分の家族のお口で練習させてもらうのがいいと思うの。あとは、十分にコミュニケーションをとって信頼関係をつくることが大切。無理はしないように気をつけるのよ。